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神奈川県の助産院数と新生児数について

近年、妊婦の方の分娩に対するニーズは様々であり、出来る限り医療介入を排しより自然な形での分娩を望む女性が増加しています。

ここでは、助産所での出生数が全国第1位の神奈川県(平成27年人口動態調査 都道府県(21大都市再掲)・出生の場所別にみた出生数より)にスポットを当て、最近注目を浴びている“助産院”数、新生児数(=出生率)、そして双方の関係についてみていきます。

助産院数in神奈川県

赤ちゃんの手

(1)そもそも、助産院とは?

助産師が開業し入院・分娩ができる施設が助産院で、正式には「助産所」と呼ばれます。

助産院は、ベッド数が9床以下であることが開業の条件にもなるので、助産師との距離も近くアットホームな雰囲気で、リラックスした出産を迎えやすいでしょう。

ただし、助産師は医師ではないので、“医療行為が行なえない”という点は留意しておくところかと思います。

助産院では医療行為が行なえないため、分娩が行なえる条件があります。

  • 逆子(骨盤位)ではない
  • 多胎ではない(双子、三つ子など)
  • 帝王切開をしたことがない
  • 過去もしくは現在、子宮に異常がない(子宮筋腫など)
  • 喘息・甲状腺異常などの合併症がない
  • B型肝炎、C型肝炎、HIVなどの感染症がない
  • 胎盤の位置に問題がない(前置胎盤など)
  • 血液型がRH(-)ではない
  • 胎児に異常がない(胎児発育遅延、奇形など)
  • 羊水に異常がない(羊水が多い・少ないなど)
  • 妊娠経過に異常がない(高血圧、高血糖など)
  • 過去に4人以上のお産をしていない

以上の項目に1つでもあてはまるときは、助産院での出産ができません。

緊急時にすぐに対応が可能な産婦人科で出産するようにしましょう。

また、喘息になった経験がある、不妊治療での妊娠、35歳以上で初産、前回の妊娠・出産で異常があった場合は、事前にしっかりと相談する必要があります。

(2)助産院数

神奈川県における助産院数は、年々増えていっています。

下の表は、「神奈川県衛生統計年報統計表」の平成23~27度分より作成したものです。

  H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度
助産院 74 87 90 91 96

分娩を取り扱う助産院数in神奈川県

上述しましたが、神奈川県における助産院“数”は増えています。

けれども、実際に分娩を行なう助産院は減少しています。

下図は、「神奈川県衛生統計年報統計表」の平成23~27度分より作成したものです。

グラフ

新生児数と助産院数の関係とは?in神奈川県

神奈川県の新生児数(出生数)と出生率は下の表の通りです。

 

新生児数
(出生数)

出生率
(人口千対)

平成23年 76,000 8.5
平成24年 75,477 8.4
平成25年 74,320 8.3
平成26年 72,996 8.1
平成27年 73,475 8.2

厚生労働省「人口動態統計」より作成

減少傾向にあった出生数ですが、平成27年にはわずかですが増加していることが分かります。

神奈川県において“実際に分娩を行なう”助産院は減っている中で、助産院数が増えているのは、この出生数の回復にあるようです。

出生率が上がったことで、もともと多忙だった産婦人科病院はさらに人手不足に陥っている現状があります。

このような状況の中で、これから出産を迎える女性にとって、担当医に不安や心配になることを聞きにくく相談しにくい状態があるようです。

また、産後において、夫や実家のサポートが得られない人や持病などがあり睡眠時間を確保しなければならない方が多くいます。

こういった状況を打破するために、“助産院”が用いられるようになりました。

産前産後ケアとしての助産所

赤ちゃん

助産院では、助産師が妊娠から産後までを通して“細やかな保健的指導” (食事・生活面、“母親、父親学級の開催(親になるための心構え)”)を行なえるのが特徴になります。

こうしたことから、妊婦の方たちのサークルの場のみを提供することに、特化した助産院も増えてきました。

さらに、助産院は妊娠中だけでなく、産後においての相談や支援も行なえます。

たとえば総合病院やクリニックで出産した後、その足で助産所に産褥入院することができます。

母体が回復するまでの産後3週間、いわゆる「床上げ」の期間は横になり安静にすることが理想とされています。

けれど赤ちゃんや上の子のお世話でゆっくり体を休めることが難しい現状もあります。

そんな産後の一番大変な時期を乗り越えるために入院するところが産褥入院です。

そして、産婦人科病院で出産をした母親の多くは、母乳の悩みを助産院がサポートしてくれることを知りません。

だから、“おっぱいが痛い、母乳が出ない”といった母乳育児の悩みなど、母乳で赤ちゃんを育てるお母様は、助産院にたくさんの悩みや疑問を相談しに行けこともできます。

まとめ

神奈川県では、実際に助産院での出産以外にも、産前産後のケアにも多く利用されているようです。

妊娠中から産後まで長期に渡り、心と体に寄り添ったサポートが行われるのが助産院です。

出産施設としてだけではなく、産前産後ケアの拠点として、さらに地域の親子が集う仲間づくりの場にもなっています。

出産施設を検討する際、また産前産後の過ごし方を考えるときの参考にしてくださいね。

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