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助産院出産ができる人・できない人

助産院は、病院で出産する方法とは異なり、自由な出産を実現することができます。出産を経験したことがある人であれば、出産時のあのプレッシャーが耐えられない、もっとリラックスした状態で出産をしたいという人が、助産院での出産を選択します。出産は、体力をかなり使うものなので、なるべく自由な状態で出産をしたいですよね。魅力的な助産院ですが、いくつか縛りがあります。それは、条件を満たさないと助産院での出産が出来ないということです。出産は、医療技術が発達しているとはいえ、リスクがついて回ります。そのリスクを回避するために、病院が存在します。そのため、助産院で扱える出産の範囲として、今まで細かい規定はありませんでしたが、2004年の5月に(社)日本助産師会の総会で、公式な基準を定めました。

なぜ、出産できないのか

なぜ、助産院には、基準が設けられているのでしょうか。出産時には、不測の事態が発生します。病院では、不測の事態が起きた場合対応することが可能ですが、助産院はあくまで出産のサポートをする場所なので、医療行為をすることができません。お母さんに問題を抱えていると、最悪死に至ってしまう場合や、子どもにお母さんからの病気がうつってしまうというリスクもあります。助産院で出産をすることは、とても素晴らしいことですが、出産するお母さんも相応のリスクを抱えることになるので注意が必要です。お母さんと生まれてくる赤ちゃんに負担がかからないための基準なので、必ず助産院に通う前に該当していないかどうかを覚えておきましょう。

妊娠中の検診で以下のことがわかった場合には、助産院での出産はできず、病院での出産となります。

助産院で出産できる基準

以下のような病気を持っている場合

気管支喘息・血小板減少症・甲状腺機能亢進症や低下症・腎障害・先天性心疾患・関節リウマチ・全身性エリトマトーデス・シェーグレン症候群・重症筋無力症・骨盤骨折・円錐切除後妊娠・筋腫核出後妊娠・子宮頚部高度異形性・子宮癌・精神疾患など
※妊娠中に発症・悪化の可能性がある場合にも×

これらの症状をお母さんが抱えている場合、不測の事態が起きやすい状況になっています。人によっては、出産時に予想以上に出血してしまい、輸血が必要になる場合や、生まれてくる赤ちゃんが未熟児という可能性もあります。お母さんの健康的な状態が助産院では第一に求められる条件でもあるので、必ず、メディカルチェックをしましょう。このような症状が過去にある場合は、残念ながら助産院での出産をすることは難しいといえます。

母子感染の予防が必要な病気を持っている場合

母子感染は、出産する上で防ぎたいものです。母子感染をしてしまうと、生まれてきた子供が大きく影響を受けてしまうからです。お母さんが、指定する感染症を患っている場合は、注意が必要です。しかし、感染をしているからといって、出産が出来ないということではないので、覚えておきましょう。B型肝炎・C型肝炎・HIV感染など※病院で適切に予防しながら出産すれば、出産時感染を防げます。

このような感染症にかかっていると、助産院では適切な処置をすることができないため、難しいです。それでは、このような感染症を患っている場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。

B型肝炎

乳児期に、重い肝炎をおこすリスクがあります。また、将来的に、肝炎、肝硬変、肝がんになるリスクがある赤ちゃんが生まれてしまいます。

C型肝炎

肝炎、肝硬変、肝がんになるリスクがあります。

梅毒

神経や骨に異常をきたした赤ちゃんが生まれてしまいます。また、先天性の梅毒を起こしてしまう可能性があります。

風疹

胎内感染してしまうと、聴力障害、視力障害、先天性心疾患を抱える赤ちゃんが生まれてきてしまうリスクがあります。

性器クラミジア

生まれてくる赤ちゃんが粘膜園、肺炎を起こすリスクがあります。

ヒト-T細胞白血病ウィルス(HTLV-1)

生まれてくる赤ちゃんは、無症状の状態で生まれてきます。しかし、将来的にATL(白血病の一種)やHAM(神経疾患)を発症するリスクがあります。

B群溶血性レンサ球菌

生まれてくる赤ちゃんに肺炎、髄膜炎、敗血症などの重傷感染症を起こす場合があります。

このように、生まれてくる赤ちゃんが、病院では防げた病気が適切な処置を受けられず出産するためリスクがあるのです。

以前に異常妊娠・出産を経験している場合

既往帝王切開・頚管無力症の既往・妊娠糖尿病の既往・重症妊娠中毒症の既往・子癇・ヘルプ症候群・血液型不適合妊娠の既往など
※これらが再発の可能性がある場合には×

2人目の子を産む場合は、過去の出産がどのようなものかも大切な基準になります。お母さんの急な容態変化に対応するため、このような状況で出産していた場合は、助産院での出産が難しいと言えます。

妊娠経過で以下の異常があった場合

妊娠週数不明・前置胎盤・多胎妊娠・切迫流早産・重症妊娠中毒症・妊娠糖尿病・胎児奇形・子宮内胎児発育遅延・巨大児・羊水過多・羊水過少・子宮内胎児死亡・胎児水腫・血液型不適合妊娠・過期妊娠(42週以降)・骨盤位(逆子)など
※事前に逆子や双子、胎盤が絡まっているなどがわかっている場合には×

前置胎盤は、赤ちゃんが子宮口を塞いでいる状態で、お母さんの大量出血するリスクがあります。この状態になると、帝王切開しか方法はありません。このような条件下では、出産は病院で行うと覚えておきましょう。助産院によっては双子を出産するケースをOKとするところもあります。

また、出産時でも、以下のことがわかった場合には病院に搬送されます。

病院に輸送しなければならない場合

母親の問題

母体発熱・退治心拍以上・破水後24時間経っても陣痛が来ない・分娩後の出血が多い・胎盤が出ない残存しているなど

赤ちゃんの問題

早産・低体重・呼吸障害・仮死・無呼吸発作・けいれん・黄疸・発熱・出血などの異常

そのほか、妊婦自身に病気や既往がある場合、出産年齢、巨大児、予定日を超過した場合なども、用心のため、医師の診察も受けるべきだとしています。

しかし、これ以外にも細かい項目を設けて出産出来ない人もいるので、必ず助産院に訪問する前にどのようなことがNGであるのかをチェックしておきましょう。また、逆にこのような場合はNGではないという場合があります。

要相談で、助産院で出産ができるケース

35歳以上/肥満など

高齢出産に分類される年齢で、出産時にはリスクがついてきます。しかし、健康な状態であれば助産院では出産が可能です。しかし、助産院によってはNGとされることもあるので、要相談と言えるでしょう。また、肥満の人も同様に要相談の場合があります。容態が不安定になる/急な容態悪化が予想される場合は、健康な状態でも拒否をされる場合があるので、事前にその旨を伝えましょう。すべての助産院で拒否をされることではないので、該当する人は、寄り添ってくれる助産院を探しましょう。

過去の出産で異常があった場合

過去の出産で、異常な事態が起きた場合、多くの助産院で拒否されることがありますが、経験豊富な助産院だとOKという場合があります。

大切なのは、自分で勝手に決めつけるのではなく、どちらかわからない場合は必ず助産院に訪れて相談をするということです。場合によっては、条件付きでOKということもあるので、諦めないようにしましょう。

逆に、これらの症状や問題がない場合には、助産院で出産できます。

また、これらの基準に該当してしまったと落胆してしまっている人は、まだまだ落胆するのは早いと思いましょう。実は、限りなく助産院に近い状況を病院内でも作り出すことが出来る制度があるのです。それが、オープンシステムです。

オープンシステム活用で、助産院の気分に!

助産院で出産をすることが出来ないと言われた人は、残念ながら病院での出産をしないといけません。しかし、気分だけでも、メンタルだけでも助産院のようなリラックスをした状態。限りなく自由に近い状態での出産をしたい、と願う人もいることでしょう。そんな人に、おすすめなのがオープンシステムの活用です。この制度は、日本ではあまり浸透していない制度ですが、導入している病院もあります。

オープンシステムとは?

オープンシステムとは、一体どのような制度なのでしょうか。簡単に説明すると、出産時は病院で行うものの、信頼出来る助産師さんを出産時に立ち合わせてもらい、出産後のケアまで寄り添ってもらうというものです。通常病院で出産をすると、助産師さんはその日に居合わせた人が担当します。しかし、オープンシステムを活用すれば、出産までに築いてきた信頼出来るマイ助産師さんを病院に連れて来ることが出来る制度なのです。現在、日本赤十字社医療センター、葛飾赤十字産院の2箇所でこのシステムを活用することができます。病院で必ず出産しなければいけないと悩んでいる人でも一度助産院を訪れて相談をしてみるのも良いでしょう。このような制度を活用してもらえる可能性があるからです。

まとめ

このように、助産院ではお母さんを守る対策として、出産出来る人、残念ながら出来ない人の基準が定められています。これらは、あくまでお母さん、生まれてくる赤ちゃんのために設けられた基準です。人によっては、落胆をしてしまうかもしれませんが、自由な出産には母子の健康が最優先に確保する状況なので、仕方ないと考えその上で、自由に出産出来る状態がないのかを一度検討してみましょう。助産院に相談をしに行くのもアリです。何か解決策を提案してくれるかもしれません。悩まず第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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